負のスパイラルから正のスパイラルへ
「業務効率」と「学習」の2点で優れた効果を感じています。
Q.導入に至った背景は
CHAINを開発された中山先生は当院の地域医療画像診断センター長であり、先生のCHAINの導入による読影効率の向上はいつも間近に感じていました。
日々の読影スタイルを変える事や、操作に慣れるまで逆に時間がかかってしまうのではないか…等々抵抗もあり、当初は中々導入に踏み切れずにいましたが、読影時間を少しでも短縮する事が出来ればと思い、導入を決意しました。
Q.具体的にどのようなシーンで利便性を感じますか
CHAINは「業務効率」と「学習」の2点で優れた効果を感じています。
一度出会った症例のレポートを学習させておくと、次に似たような症例と出会ってもCHAIN上で瞬時にレポート内容を再現することができるので、所見を書く手間が軽減されます。
先輩医師の所見データを共有することが出来る機能もあり、初めてみる症例でも先輩医師の過去レポートの所見データを基にしっかりとしたレポートを簡単に書き起こすことができます。
また、定型文の検索が非常に便利です。以前はツリー状に構成された定型文例集を自作し、何回もクリックしながら目的の定型文にたどり着いており、毎症例ごとに一定量の手間が発生していました。
CHAINの定型文は例えば腰椎のMRの場合、
「腰椎変性側弯症 腰部脊椎間狭窄症 椎間板ヘルニア 化膿性脊椎炎」
と入力すると、即座に候補となるそれぞれの内容が入力されている定型文が表示される為、選択して編集を行うだけですぐにレポートが仕上がります。
また、CHAINを使用する際の一つの工夫として、病院の曜日によって診療科の先生方のシフトが異なるため、検査オーダーの傾向を逆算して、曜日に合わせた定型文をCHAINに搭載しています。おかげでリズムよく読影できています。
Q.使用感はいかがですか
使用感はとてもいいと思います。
何よりもまず、リスト表示のスピードが非常に早く、思考速度に遜色ないと感じています。
「Alt+→」などのショートカットキーを使ってボタンの移動が可能になって、マウスを使わなくても操作できるようになった点も使い勝手が良くなっています。
また、学習させればさせるほどリスト候補の精度が上がるので、使い込み甲斐があります。
Q.使う前と後で凡そどのくらいの差を感じていますか
導入後、操作を覚えてから格段にレポート作成のスピードが上がりました。
以前は6時間で40件程だった読影スピードが、現在では6時間で60件程、約1.5倍程度に向上しており、目に見えて効果を感じています。
Q.感想をお願いします
読影業務がCHAINを使うことで大幅に効率化され、感謝しています。
導入前は読影や日々の業務に追われ、効率改善に取り組む時間や、新しい物事にチャレンジする余裕が全くありませんでした。まさに負のスパイラルに陥ってしまっている状況でした。意を決してCHAINを導入してみると、読影効率が大幅に改善された事により、目標時間内に日々の読影を余裕を持って終えることが出来る様になりました。
以前より、スキルアップの勉強やドクターとのディスカッション、若手教育等に大幅に時間を割けるようになり、まさに正のスパイラルへと流れを転換する事が出来ています。