症例5:嚢胞性膀胱炎

症例5:嚢胞性膀胱炎

<解説>

嚢胞性膀胱炎は、嚢胞性尿管炎と同じ病態であり、腺性膀胱炎と密接に関連している。膀胱粘膜の慢性刺激で起こる比較的、一般的な慢性反応性炎症性疾患である。
嚢胞性膀胱炎は様々な患者にみられるが、患者は全て慢性膀胱炎を合併する特徴を有している。主な原因として、慢性下部尿路閉塞、骨盤脂肪腫症、前立腺肥大症、膀胱TCC、慢性感染症、膀胱結石などがある。
感染、結石、腫瘍による慢性的刺激は尿路上皮の化生を引き起こし、増殖して、固有層上皮下の結合組織へと成長する。嚢胞性膀胱炎の場合、つぼみは嚢胞状の沈着物(腺性膀胱炎では杯細胞に分化する)に分化する。実際、ほとんどの場合、両方の病態の例を組織学的に同定することができる。

従来の静脈性排泄性尿路造影でも、最近ではCT尿路造影でも、内腔に突出する2~5 mmの小さな滑らかな壁をもつ円形の透亮性陰影欠損が多数認められる。まれにサイズ2-3で2-3 cmになることもある。

<治療と予後>

治療は、刺激の原因を除去し、炎症部位を外科的に切除するか、まれに重症例では膀胱摘除術を行う。膀胱腺癌との関連が報告されているため、このような患者はモニタリングすべきである。