2021.12.21

症例23:HCC

モダリティ
<臨床情報>90代 男性 肝細胞癌 造影CT希望
<診断>肝腫瘤、肝門部リンパ節腫大。転移疑い

<疾患の解説>

肝硬変の合併症であることが多い。以前はC型肝炎の感染者からの発生が多くみられたが、治療の普及や新規感染者の減少に伴い、肝細胞癌も減少傾向にある。
肝炎ウイルス感染以外の要因:多量飲酒、喫煙、アフラトキシン(カビから発生する毒素の一種)、肥満、糖尿病
※肝炎ウイルス感染を伴わない肝細胞癌が増加しており、主な要因として、メタボリック症候群の肝病変である「非アルコール性脂肪性肝障害」があげられる。

<症状>

・ほとんどの場合、自覚症状なし
・倦怠感、浮腫、腹水、黄疸、腹部圧迫感、疼痛:進行したことで、慢性肝炎・肝硬変に伴うものと肝細胞癌そのものによる症状

<合併症>

低血糖,赤血球増多,高カルシウム血症,高脂血症など,全身性の代謝性合併症が起こることもある。

<画像の解説>

肝の形態(通常:シャープだが慢性肝炎は丸みを帯び、肝硬変はおうとつがみられる)
CT検査・MRI検査(造影剤)は、腫瘍部分が素早く白く染まり、その後造影剤が抜けて黒くなる特徴的な造影パターンを示す。画像検査のみでは肝細胞癌とその他の癌、悪性か良性かの区別が難しい場合、針生検を行うことも

<治療と予後>

肝切除、穿刺局所療法(ラジオ波焼灼療法・マイクロ波焼灼療法など)、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法(分子標的薬治療)が中心となる。肝予備能や癌の進行具合によって肝移植、放射線療法、肝動注化学療法が選択されることも。

参照:国立がん研究センター 東病院MSDマニュアル

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