症例21:急性穿孔性虫垂炎

症例21:急性穿孔性虫垂炎

<疾患の解説>

盲腸の先端にある虫垂が炎症を起こしている。割合は若い世代に多いが、全ての年代でかかりうる。
よくある症状で胃の付近の痛みを感じその後、右下腹の痛みに変わってくる。初めから右下腹痛や腰痛のことや吐き気や嘔吐、発熱、軟便を伴うこともある。
進行すると、虫垂が破れて穿孔性虫垂炎となり、膿瘍や汎発性腹膜炎となり声明にかかわってくる。症状の訴えが難しい小児や高齢者では重症化に注意。

<画像の解説>

虫垂の最大短径(最大スライスの中で短い方を計る)≧10mmに腫大、緊満しており、周囲の脂肪織濃度がみられる。

<治療と予後、合併症>

治療としては保存的治療か手術となり、緊急度の順位として結石、膿瘍、free air(穿孔):緊急オペ適用となる。

参照:松山市民病院