症例11 非閉塞性腸管虚血(NOMI)

症例11 非閉塞性腸管虚血(NOMI)

<疾患の解説>

NOMIは腸間膜虚血症であるSMA閉塞症との比較がわかりやすい。
根元に血栓があり、閉塞し血流が悪くなるのがSMA閉塞で、明らかな血栓や塞栓など閉塞がない(非閉塞性)のに虚血になるのがNOMI。

<画像の解説>

小腸の連続した拡張、腸液の貯留、壁肥厚、異常造影効果がみられる。
必ずではないがsmaller SMV signや断続的な壁肥厚も特徴の1つ
診断には血管造影で血流を確認、造影CTで壁の染まりでも判断されることもある。

<治療と予後、合併症>

腸間膜虚血や壊死など予後不良。腸管壊死が疑われる場合は外科的手術なければ薬にて対応することもあり。

参照:Dr渡ブログNOMI研究計画書