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2020.11.18

【第12回】 外部講師による勉強会 ~MRIと汎発性腹膜炎について~

遠隔画像診断事業部:テレラジオロジーグループでは、レポート品質向上のため、定期的に勉強会を開催しています。
勉強会の一つに、外部から放射線科医をお招きして、月に2,3回ほど画像や解剖学について講義をしていただいています。

毎回症例を事前に提示して頂いて、自分なりのメイン所見、診断、対処方法を予習して勉強会に臨みます。
今回は、【腹部MRI】と【汎発性腹膜炎】についてご講義していただきました。

【腹部MRI】について

まず、MRIの原理について、基本的なことを解説していただきました。

・人の体内にある水素の原子核は、いつもはバラバラな方向を向いている。
・そこに、ある一定の磁気を当てると、共鳴して一斉に一定の方向に向く性質を利用するのがMRI画像撮影装置。
・水素の原子核は方向転換する時に微弱な電波を出すので、MRI画像撮影装置はこれをキャッチし、その緩急を読み取ることで、骨や水分などを判断して画像化する。
・これを何度か繰り返すため、CTよりも撮像に時間がかかる。

また、MRIの拡散強調画像(DWI)は、造影なしで評価ができるので、腎機能が悪い人でも評価できる点や、頭部MRIと腹部MRIの違いについてもご教授いただきました。

<頭部>
  ・急性期梗塞の鑑別に用いられる。
→夜間の救急搬送では、急性期梗塞疑いが圧倒的に多い。
<腹部>
  ・体幹部の急性期梗塞は頭部に比べると少ない。悪性腫瘍や膿瘍は異常信号

その他にも【T2 Shine Through】や【ADC map】についても詳しくご教授いただきました。

本日の症例【汎発性腹膜炎】について

・腸管壁周囲の脂肪織濃度が目立つ。
→炎症が起こると、脂肪濃度に炎症成分が波及して、CT値が上がる。

腹部全体の脂肪織濃度上昇していて、free airもある場合、往々にして起こるパターンとして、「汎発性腹膜炎」を考える必要があることを学ぶことが出来ました。

まとめ

MRIの画像の見方~ADC mapなど、詳しく教えていただきました。
腹部MRIは講師の先生の得意分野とのことで、いつも以上に勉強会に熱が入った回でした。
先生の熱に感化され、私の勉強会の資料作成にも熱が入り、過去1番の力作となりました。

熱心に教えていただきましたので、しっかり業務に活かせるように努力していきたいと思います。

投稿:うえの


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