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2022.04.25

【第72回】外部講師による勉強会

テレラジオロジーグループでは、月に2、3回ほど外部から放射線科医をお招きし、勉強会を開催しています。

遠隔画像診断事業部:テレラジオロジーグループでは、レポート品質向上のため、定期的に勉強会を開催しています。
勉強会の一つに、外部から放射線科医をお招きして、月に2,3回ほど画像や解剖学について講義をしていただいています。
学生さんたちは、もし自分が当直だった時に遭遇したらどういう対応をすればいいのかを考えながら、参加しています。

毎回症例を事前に提示し、自分なりのメイン所見、診断、その後の対処方法を予習して勉強会に臨みます。

今回の症例 【腎細胞癌(RCC)の転移の特徴】

 腎細胞癌:肺転移疑い、縦隔・肺門部にも転移疑い

肝の早期濃染
DD:血管腫もしくはシャント

【シャントとは】
■ 透析の人のシャント・動脈と静脈をつなぎ合わせて作った血管のこと。
■ 肝内のシャント…動脈・静脈・門脈のどれかでシャントを形成している。 Thin Slice画像でみると、2本の血管が合流しているのが見える。

肝転移の典型パターンはring enhancementだが…?

metaは原発巣の性質をそのまま引き継ぐ。
 元々が早期濃染して後期washoutするパターンの原発巣なら、 ring enhancementにならない場合も。
転移したがん細胞は、原発巣の場所にできたがん細胞と同じもの。つまり、腎細胞癌が肝に転移しても、腎細胞癌の性質を持った細胞のまま。

腎細胞癌は早期濃染するため、metaも早期濃染する場合が多い。
原発巣と同じ染まり方をしていれば、metaと考える。 RCCの骨metaはほぼ溶骨性。シンチで光らないので注意!!

・ 甲状腺癌も溶骨性が比較的多い。
・ 造骨性は前立腺癌・乳癌が多い。
・ 肺癌はどちらも呈するが溶骨性が多い。

RCCの膵転移は早期濃染の中に早期濃染なので分かりにくい。稀にみる。膵癌とは染まるパターンが違うので注意。

 感想

転移の造影パターンは原発巣の性質を引き継ぐということを今回学びました。典型的な造影パターンは今まで学ぶ機会も多かったですが、
今回の勉強会の内容をしっかり覚えて、原発巣の造影パターンを念頭に入れ、しっかり画像を見ていきたいと思います。

また、腎細胞癌の骨転移は、骨シンチで光らないことも学びました。骨シンチの画像も見る機会は多いですが、「光らない=骨転移はない」というわけではないことも学びましたので、教わったことを日々の業務に活かしていきたいと思います。

投稿者:うえの

 

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