【第10回】 外部講師による勉強会 ~虫垂炎穿孔による膿瘍~

【第10回】 外部講師による勉強会 ~虫垂炎穿孔による膿瘍~

遠隔画像診断事業部:テレラジオロジーグループでは、レポート品質向上のため、定期的に勉強会を開催しています。
勉強会の一つに、外部から放射線科医をお招きして、月に2,3回ほど画像や解剖学について講義をしていただいています。

毎回症例を事前に提示して頂いて、自分なりのメイン所見、診断、対処方法を予習して勉強会に臨みます。

今回の症例は虫垂炎穿孔による膿瘍について

画像を見ながら、順を追って説明していただき、今回もすごく勉強になりました。
今回の症例と学んだ事をご紹介させていただきます。

主訴:右下腹部痛
造影・・造影検査全体のことを指す。
Dynamic CT・・ヨード造影剤を静脈注入した後に、同じ部位を繰り返し撮影し、経時的変化を観察。(動脈相、門脈(優位)相、平衡相)→門脈相が腹部臓器が一番染まる。門脈相は静脈の信号が高くなる。脾静脈は戻りが早いので、動脈相でも高吸収になる場合もある。

頭部での 「ring enhancement」 について教えていただきました。

 

まとめ

【 ring enhancement 】
・リング状増強効果
・大きくなるにつれ、内部に栄養がいかない
・外側のみ血流があるので、外側だけ染まる
・内部が壊死するので、リング状に染まる

【膿瘍の対処法について】
・膿瘍を見つけたら、臓器別に対処する科が違うので、膿瘍由来の臓器を必ず確認する
・虫垂炎(消化器外科)
・憩室炎・腸炎(内科)
・卵巣・卵管(婦人科)
・尿路系(泌尿器科)

単純と造影画像について丁寧に説明していただき、少しづつ理解を深めております。

スタッフ一同、今後も復習と予習をして、しっかりと学んでいきます。

投稿:shiraishi