6月29日(水)、シュパーテン ミュンヘナー・ヘル

6月29日(水)、シュパーテン ミュンヘナー・ヘル
6月29日(水)、ビール探訪。第4回、今回はシュパーテン ミュンヘナー・ヘル(Spaten Mu”nchener Hell)。
ドイツ、バイエルン州ミュンヘンにあるシュパーテン社の代表銘柄です。スタイルはヘレス。355ml、約380円。
シュパーテン社はミュンヘン最初の醸造所として、600年の歴史を誇ります。
ビールの歴史を語るにおいて、バイエルン地方を外すことはできません。バイエルン地方は「ビールの都」と言われています。
苦みの素であるホップが使われ出したのは、8世紀頃のバイエルン地方。抗菌作用の強いホップは、アルコール度が低くて腐敗しやすいビール醸造の成功率を一気に押し上げたと思われます。
苦味は本来、人間にとって「毒」の味。当時の人々にとって、ホップの苦味がどの程度喜ばれていたのかはわかりません。ホップを大量に使えば、抗菌作用は増すものの、苦味も増える。抗菌作用と苦味のバランスをとるのに、様々な工夫が施されたと思います。
今回飲むミュンヘナー・ヘルは、ホップが使われ始めたころのエールではなく、実は「ヘレス」という比較的新しいスタイル。
前回も話しましたが、ドイツのミュンヘン市の醸造法が、おとなりチェコのピルゼン市に真似され、あの「ピルスナー」とうい画期的なスタイルが生まれ、大ヒットしました。これには、本家のバイエルンの人々もさぞかしビックリしたでしょう。
19世紀以降の冷蔵技術の発達にともない、新しいすっきりしたスタイルが好まれるようになると、「ピルスナー」よりも苦味が少なく、口当たりがよい、すっきりしたスタイルを目指したのですね。そうした背景のなかで、すっきりした「ヘレス」が誕生しました。バイエルンの人々も、何としても本家の面目を保ちたかったのですね。
バイエルン地方の硬水から、味わい深いラガー「ヘレス」が生まれました。
今回も、ビア・グラス買いました。
きんきんに冷やしました。
早速、開けてみましょう。
ついでみましょう。
淡い黄金色の見事な輝きです。
では、Prost!
ゴク、ゴク、ゴク・・・。

うまい! いいですね。
「ピルスナー・ウルケル」との決定的な違いは、やはり苦味が少ないです。
口当たりはソフトです。とてもスッキリしていますね。
これからの季節、ビアガーデンで飲みたいです。

次回は、あの名作、ヒューガルデン・ホワイトを飲み干します。